完全回復といってもいい段階。そう思えるので、おなじように苦しんでいる人の助けになればと ちょっと心理学的なことを書いていこうと思う。
今回はAC アダルトチルドレンについて。
そういう言葉があると知るだけで癒されることもある。
目次
- アダルトチルドレンとは li>
- アダルトチルドレンの特徴 li>
- アダルトチルドレンの歴史 li>
- アダルトチルドレンの一例 li>
- 筆者なりに考える回復方法 li>
アダルトチルドレンとは
AC アダルトチルドレン アダルトチャイルドとは一言でいえば機能不全家族のもとでそだった人のことをいう。
たいていは子供のころに親の役目をはたさねばいけなく、そのため大人になってからいろいろと生きづらさを感じるようになる。
アメリカ第42代大統領のクリントン元大統領はACであると自称している。
またおそらくマイケルジャクソンもACだろうとおもわれる。
実はACは心理学用語ではない。
しかし心理学の学会自体が派閥争いをしていたりとややこしいところがあり、完全に否定されてもいなく、プロの臨床心理士なんかもふつうにアダルトチャイルドという言葉をつかっていたりする。筆者はこの言葉を知ったことで気持ちが楽になった時期があるので心理学用語として認められていなくてもシェアしたいとおもう。
アダルトチルドレンの特徴
諸説あるが一部を紹介。
- 自尊心が低い
- 自分の言動に自信がもてない。
- 本当にやりたいことから離れていき、やりたくないことをやる
- なにかを最後まで終わらせることが困難
- 承認欲求が強い
- 過度に責任感をもつ
- 尊大になったり反対になにかに依存しすぎたり卑屈になったりする
気をつけたいのはサイトや書籍によっては差別するための偏見的な内容が羅列しているものもあるということ。
学術的な用語ではないので割と好き勝手に書く人もいる。
あくまで生きやすくするための知識として上手に利用しましょう。
アダルトチルドレンの歴史
ACの歴史はまずはアルコール依存症からはじまる。
アルコール依存症の治療にあたっていた医者たちはある時とんでもない事に気づいてしまった。
治療の最大の妨げとなっているのは患者のパートナーなのだ。
もっといえば患者からパートナーを遠ざけてしまえば回復にむかう確率がたかい。
問題なのはアルコール依存症の患者だけでなくパートナーもだった。
こうして問題を起こす人物のパートナーや親のことを共依存症と呼ぶようになる。
共依存症で典型的なのは健康な子供をわざと病気にしてしまうタイプ。
そうやって甲斐甲斐しく看病している自分が注目されたいのだ。
アルコール依存症のパートナーもおなじ。
こんなひどい人を看病している自分を「かわいそう」と言ってほしい。
そのためしばしば共依存症の人は回復しかけたアルコール依存症患者に酒を飲ませる。
どうしてもと言われたから。断りきれなかったと。
さてこんな2人が所帯をもって子供を生んだらどうなるだろう。
その子は自分が大人の役目をはたすようになる。
人は子供時代に子供らしく生きないと大人になってからいろいろな形で生きづらさを感じるようになる。
これが AC アダルトチルドレンだ。
当初はアルコール依存症と共依存症の2人の子供のみを指していた言葉だったが、やがて機能不全家族のなかで育った人全般を指すようになる。
筆者は恥ずかしながらアダルトチルドレンを子供っぽい大人と誤解していた。
実際にはその逆で幼少期から大人の役割を担っていたために生きづらさを感じるようになった人のことをさす。
アダルトチルドレンの一例
筆者の場合、特に問題のある家庭で育ったわけではない。
むしろ傍から見ればよい家族だったのではないだろうか。
父は大酒飲みではあったものの医者からこれ以上飲むと死ぬといわれてピタリと酒をやめた人なのでむしろ尊敬に値する。
母も当時の地方としてはいいとこのお嬢様でたいへん賢い人だった。
どちらかというと日本独特の同調圧力のなかで両親や姉たちは自然とストレスを溜めていき、知らずに末子の私をスケープゴートにしていたのではと考えられる。
誰もわるくないというパターン。
ただ家族構成としては筆者は典型的なスケープゴートになりやすいタイプであったことは確かだ。
母と第1子は仲の良い友達となり、
父は第2子を王子様にする。
そして末子はスケープゴートになる。
これはACの典型的なパターンである。
筆者なりに考える回復方法
専門家目線ではなく実際に回復したと感じている筆者なりの回復方法。
- 家族と離れる
- 地元を離れて別な場所で暮らす
- 過去のことを徹底的に思いだす(つらくなり過ぎないよう注意)
- 自分はなにも悪くなかったと気付く
- 完璧主義に陥らない
- 自分をたいせつにする
- 他人の期待に応え過ぎない
- 他者から承認をうけよう、評価してもらおうという期待を捨てる
- 他人の話をいっさい聴かない
- 自分を褒める
- 他者ではなく自分のほうを優先させる
- 興味のあることに挑戦して自信をつける
- 信頼できる家族がいるなら打ち明けてみる
- 専門の心理カウンセラーに相談する
あくまで筆者が有効かなと思っている方法です。
自己責任でよろしくです。
とにかく無理はしない。
いまの状態でも最高だと気付く。
筆者はこうして回復した。
まず実際に大学で単位を取ったのと独学で心理学を学んだ。
それで自分の生きづらさをだいたい理解することができた。
とくに筆者は承認欲求が足りなかった。
実はこれだけはなかなか独りで解決できない。
他者からの承認が必要なのだ。
自分を褒めつづけるという手もあるにはあるが。
それで筆者はこのまま承認欲求が足りない状態で生きていくことに決めた。
マズローに挑戦して承認欲求が満たされないままその上を目指してやろうとおもった。
詳細は記さないが結果としては何年もかけて段階的に承認欲求は満たされていった。
自覚があったからこそ都度チャンスを捉えることができたのだとおもう。
まずは自覚することから。