SF ぽい風景 その10 国立代々木競技場

ART 国立代々木競技場
【 大人を遊ぶ。ありきたりな日常を冒険する 】

【 Enjoying adulthood. Adventure at ordinary days. 】

国立代々木競技場。
主に第二体育館を。

目次

概要

1964年の東京オリンピックに合わせて建設された体育館。
第1と第2に分かれている。

設計は丹下健三。国立代々木競技場は丹下の代表作である。
第1、第2とも世界初の吊り橋構造がもちいられており建物の中に柱がないため観客の視界を妨ぐことがない。

吊り橋構造と言葉だけで表現するといまいちピンとこないかもしれない。
これが実際に建設している映像を見ると凄いことをやっていると驚かされる。
筆者は白根記念渋谷区郷土博物館で丹下健三展を催した折に拝観して展示のひとつである建設当時の映像を見させてもらった。
吊り橋構造建築とはまさに吊り橋なのだ。
まず敷地の両端に高い塔を1本ずつ計2本建てる。
その2本の塔のあいだに文字通り吊り橋を掛ける。
そして掛けた吊り橋を土台というか背骨にして屋根や外壁を貼り合わせていくイメージ。
テントを張るのに少し似ているかもしれない。
最も凄いのがその工程の大半を鳶職が人力でやっていることだ。
屋根にへばりついた鳶がパーツのひとつを少しだけずらしたいと自分が落ちないようにそうっと足で蹴っているシーンがなんとも印象的だった。
いやこれがものづくりですよ。

画像を見てわかるように典型的なモダニズム建築でレトロフューチャーな美しさがある。

MAP

外観

NHK側から。
まるで古いSF作品に登場する宇宙船のよう。

屋根のトップ。夕陽に染まっている。
これだけでひとつの芸術。

第2体育館の向こうに第1体育館が見える。

こちらは第1体育館。
マザーシップといったところか。

丹下健三といえば東京都庁庁舎も丹下のデザインである。
東京都庁の画像はこちらのページ下のほうにあります。

国立代々木競技場
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